サックスを上手に演奏出来るようになるためには、色々な練習が必要です。
ではいろんな種類の練習の中から、どれを選ぶと良いのでしょうか?
それはズバリ、スケール練習です。
この記事では、より有用な練習がスケール練習であることについて、そしてそのやり方についても解説していきます。
この記事が役に立つ人
まず、この記事はどんな方が対象なのでしょうか?
- まだサックスを始めて間もない方で、何から手をつけて良いのか迷っている方。
- ある程度吹けるようになってたけど、もっと上手くなりたい方。
- スケール練習って何?っていう方。
サックスを演奏するのに必要な3つの操作
まず、サックスを演奏するのに必要な操作をシンプルに整理していきましょう。
3つの操作に集約します。
音を出す
文字通り、音を出さなければ演奏は始まりませんよね。
指を動かす
音が出たら次に必要なのは、指を動かして音を変える操作です。
思った通りに指を動かすというのは意外に難しいものですよね。
音を切る
そして最後の操作は音を切ることです。
もしもメロディに同じ音が続いた場合、吹き直すのではなく音を分割することが必要になります。
また、メロディの終わりの音をきれいに切る必要がある場合もあります。
それぞれの操作に特化した練習もありますよね
ロングトーン 「音を出す」
管楽器の練習において、最もポピュラーな練習のひとつだと思います。
特に吹奏楽部を経験した方々は、かなりの時間をロングトーンに捧げたのではないでしょうか。
スケール 「指を動かす」
この記事でおすすめする練習です。
ドレミファソラシドなどの順番で指を動かして、指の自由度を高める練習ですね。
そもそも重要な練習としてリストアップされる事が非常に多いです。
しかし面倒くさい事が理由で、最も嫌われている練習のような気がします。
また、スケール練習をやった経験があっても、12種類ある全てのメジャースケール(長音階)を制覇している人は少数派かも知れませんね。
タンギング 「音を切る」
このタンギング自体、苦手としている方は多いかも知れません。
より早く正確でキレイなタンギングを目指して、連続してリードに舌を着ける練習です。
ではなぜスケール練習がおすすめなんでしょう
それはズバリ、先に説明したサックス演奏に必要な3つの操作をすべて含んでいるからに他なりません。
一番シンプルなスケール練習とは、音を出して指を動かすという行為です。
この時点で3つのうちの2つを含んでいますから、これにタンギングを追加すると3つ全ての操作を練習することが出来るのです。
最初の目標として、12種類のメジャースケール(長音階)を全部吹けるようにするのが良いと思います。
スケール練習のおすすめ手順
ここでは、スケール練習に取り組むにあたって、どのように進めて行けば良いのかを解説します。
まずは、練習するテンポを決めることが大切です。最初のテンポは60程度が良いと思います。
次に目標のテンポ。これはそれぞれのレベルによって変わってきますが、120以上にはしたいところです。
テンポを決める時に大事なことは、現実的な目標にすることです。
慎重に決定しましょう。
テンポが決まったら、実際の手順に沿って練習していきます。
- ゆっくりのテンポで指の動きが迷わなくなるまで繰り返しましょう。タンギングはしません。
- 指に迷いなく、また音のつながりがスムーズになったら、タンギングをしていきましょう。
- 音が変わり目とタンギングのタイミングがピッタリ合ったら、少しずつテンポを上げていきます。
- 目標のテンポまで上げることが出来たら、別のスケールに移りましょう。
おすすめのテキスト
スケール練習の為のテキストはいくつも売られています。
その中で、須川展也さんの「サクソフォーンのためのトレーニングブック」が内容も良いうえに、価格も安くておすすめです。
アーティキュレーション(タンギング)の提案もあるので、その点でも安心です。
メトロノームもお忘れなく
おすすめ手順でテンポを決めるという事をお伝えしました。
という事は、スケール練習ではメトロノームを使う事が絶対条件となります。
これを使うか否かで得られる成果に雲泥の差が出ること必至です。
なかなかメトロノームに合わない事もあるかも知れませんが、絶対に使ってください。
ゆっくりのテンポから丁寧に。
まとめ
さて、いかがだったでしょうか。
スケール練習は、もしかしたらすぐに成果を感じるわけではないかも知れません。
しかし、上手く演奏するためには絶対に必要な「明日のため」の練習です。
サックスを触る時は必ず、少しずつでも実行してみてください。
確実に演奏能力はアップしますよ。
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