サックスを吹いていると、よく出てくるのが Bb (A#) の音です。
日本語だと bシ もしくは #ラ の事ですね。
もちろん、実際に両方とも同じ音です。
ただこの音の運指って、一つだけじゃないのはご存じでしょうか?
この記事では、Bb の運指の種類と使い分けを解説します。
運指の解説
結論から言いますと、実は Bb の運指は3種類あります。
これら3種類を状況によって使い分けることで、効率良く指を動かすことが出来ます。
では、それぞれについて解説していきましょう。
B + Bisキー
まず知っていて欲しいのが、この運指です。
最もよく使う運指だと思ってください。
押さえ方
いつも左手の人差し指で押さえているキーの下に小さなキーがあると思います。
このキーをBisキーといいます。
Bisキーは左手の人差し指一本で、Bキーと一緒に押さえます。
この時 Bisキーは、左手の人差し指が離れる時以外ずっと押さえていて大丈夫です。
むしろ、離さないといけないとき以外は押さえておきましょう。
使うとき
特にフラット系のキー(調号にフラットが付いているキー)の時には、必ず使いましょう。
使わないとき
B (シのナチュラル) の前後ではほとんど使いません。
例外的には、Bb (A#) から B へ動くときは使う事があるかも知れません。
理由は、Bキーを押さえたままBisキーを離すのは可能ですが、 押さえるのはリスキーだからです。
A + サイドBbキー
もしかすると、最もよく知られている運指かも知れません。
この運指しか知らないという人もいるようです。
押さえ方
普通にラの運指に加えて、右手人差し指の付け根で Side Bbキーを押さえます。
この時、右手自体の位置を出来るだけ動かさないのがコツです。
使うとき
この運指は、基本的はどの状況でも使うことが出来ます。
しかし上記の Bisキーを使った運指が使える時は、そちらを優先した方が良いでしょう。
特にシャープ系のキーの時は、必ずこちらの運指を使います。
例外的に、Bb と C のトリルの時は便利かもしれません。
その時の C の運指では、Side Bb を押さえたままにします。
つまり左手の人差し指だけ動かす事で、トリルをすることが出来るのです。
使わないとき
しつこいようですが、Bisキーを使える時はこちらの運指は使いません。
B + Fキー (Eキー)
この運指が、最も知られていないような気がします。
しかし、フルートやクラリネットでは良く知られた運指だと思います。
使用頻度が少ないと言わざるを得ません。
押さえ方
これには、何の注意点もありません。
両手それぞれの人差し指を使いましょう。(Eキーを使うとき、右手は中指ですね。)
使うとき
Bb と F を行き来する時、Bb と F# を行き来する時には便利だと思います。
でも、そんなシチュエーションはそんなに無いような気もします。
B と Bb のトリルや、Bb を B の装飾音として演奏するときには良いと思います。
使わないとき
この運指が Bisキーや Side Bbキー に比べて便利な時以外は使わないのが正解です。
まとめ
いかがでしたか?
3種類の運指とその使い分けを、優先度の高い順に解説しました。
どの運指を使うか迷ったときは、基本的にこの記事の上から順に検討していけば最適な運指がわかります。
効率の良い運指で、楽に演奏していきましょう。
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